ACIMタッチアンドゴー

奇跡のコースに復帰してのあれこれ

傘の貸し借りという夢

8/13。

学生時代の仲間のウオキンとニコちゃんの3人で久々に会ってきました。といっても、こないだ電撃離婚したばかりのニコちゃんは一見朗らかに振舞ってたものの、ややぼーっとしてて以前のようなユーモアに富んだ話し方は影をひそめていました。このとき、ニコちゃんから密会の要望があり、一旦解散したあとにウオキンには内緒で2人で食事することに。。。(ウオキン3人で食事したがってたのに、断ってホントごめん)

 

さて、密会の内容はだいたい想像してた通り、交際の打診でした。俺はこの通り離婚したし、もう不倫にはならないから付き合っても問題ないよね、という理屈のようでしたが、私はそういう短絡的な展開をまったく好ましく思わなかったので、この際、言いたかったことは全部言いました。要約すると:

「いろいろ気の毒だとは思うけど、距離置くって言ったのそっちだし、ちょっと筋が通らなくない? 私が売れ残りの独身女だからって都合のいい安物扱いはしないで欲しい。陰に隠れてこっそり買い叩かれるのはもう御免だし、私はもっと陽のあたる場所で自分に一番高い評価をしてくれる男性を選ぶつもりです。以上。」

(もちろん彼がどん底の状況であることに配慮しつつ言葉は選びましたが…)

 

。。。と強気の姿勢でいられたのは、年初のすったもんだの末に、なんとか彼のことを冷静に見られるようになったお陰ですが。そもそもこのタイミングで交際なんて不倫と大差ないし、そんな気まずい関係を一体誰が祝福できるっちゅーの。だいたい、ニコちゃんよりはるかに付き合いの長いウオキンに隠れてコソコソ会うとかもう沢山だよ。

 

ただし、それはあくまで私の側の視点です。自分が被害者側になるタイプの離婚は私がかつて通ってきた道でもあるので、似たような顛末を辿ることになった彼の絶望的な気持ちは理解できます。それに、彼のアプローチは甘えが透けて見えるけれども、本心では決して私を利用しようとしている訳ではなく、ただあまりに苦しいから助けを求めているだけだという事も理解できるしね。。。(軽々しく交際を持ち出されることに不快感を覚えるのは、どちらかというと私の課題だし)

 

ニコちゃんが白状したところによると、離婚問題が勃発してから今までの2ヶ月というもの、抗不安薬および睡眠薬を服用しなければ日常生活が成り立たない状態が続いているとのこと(それでぼーっとしてたらしい)。あの陽気で元気な紳士だったニコちゃんが、薬の世話になるなんて余程のことだよなぁ。

ちなみに私が16年前に離婚したときは、何も食べられなくなって体重は30kgを切る寸前まで行き、社会活動は不可能でした。幸いにも当時無職だったので、実家のベッドで来る日も来る日も、ただ天井を見つめながら自分を責める日々だったのを覚えています。

そして今のニコちゃんは、あの頃の私と同じフェーズを通過しながらハードな仕事を続けているわけで、その大変さは私の想像を超えてます。とりあえず今は使えるものは薬でも何でも使って乗り越えてほしい。

 

思えばあの頃の私も誰かの助けを切望してたので、ニコちゃんが助けを求めるのも分かります。そしてなんの因果か、今回たまたま私が毒にもクスリにもなれるポジションに居るわけで、再び自分の在り方が問われている気がします。(じつは過去に2度ほど、うつ状態で接近してきた男性に噛み付いてボコボコにしたことがあり…。恐れのあまりやってしまった事とは言え、内心後悔してました。今度こそうまくやりたい)

 

まあ今後も、友達だったら当然するであろう応援を私もしていくつもりですが、一方で、私の悪癖である「依存を生むような積極介入」をしないように気をつけようと思ってます。また、引き続き恋愛問題も絡んでますけど、双方のためにならないと直感で分かるような要求には今後もNOと言い続けるつもりです。

 

そして自分の心に目を向けるなら、私はニコちゃんの状況に私の内面を投影しているわけで、彼を自分勝手だと思ったり、気の毒な人だと思ったりすることで、自分自身の闇から目を逸らすことに利用しているのでしょう。いまのニコちゃんを見ていると、自分自身の身勝手さや被害者意識が炙り出されるようで、決して居心地よくはないです(時に怒りすら覚えることも)。

 

ただ、ニコちゃんがその役を演じてくれているお陰で、私のほうも自分が隠してきた闇を見ることが可能になっているとも言えるわけで。。。って、なんだかなぁ。もしこの出来事が私に無関係だったら、そもそもこんな形で関わり続けるわけないもんな。結局はこれも私が特注した教室ということか。。。さすがオーダーメイドだけあって、出来すぎた展開だなぁとは思うけど。

 

*****

さて、帰り際に外に出たら夕立の跡が残ってました。私の地元はもう雨上がりのようでしたが、ニコちゃんは傘を持たずに来てて、しかも彼の新居は駅から濡れて歩くには悲惨な距離なのでした。とっさの判断でしたが、別れ際に私の折り畳み傘を貸すことにしました。
「それ、大事な傘だから絶対返してよね」「うん、わかった。ありがと」

 

帰りのバスに揺られながら、ニコちゃん本当に傘返してくれるかなぁ、貸さなきゃ良かったかなぁ、などと軽く後悔してたのですが、よく考えたら、これもひとつのメタファーなんだなと。
私もかつて、心に雨が降っている時に、身近な友達に傘を貸してもらった事は何度もあります。でも結局、借りっぱなしで返す機会はなかった気がする。だから、いまこうして誰かに傘を差し出す機会が巡ってきたことは、なんだか象徴的だなぁと。

どのみちクスリ漬けの彼には言葉なんかあまり役に立たないし、とりあえず今回はこれで良かったのかな。

 

追記:その後速やかに傘を返して貰えました(^^)  ヨカッタ。